Unix系OSの特徴
パソコンに入れ、ユーザーが思うような処理をさせるにはソフトウェアが必要になってきます。
ソフトウェアは、基本ソフトウェアと応用ソフトウェアの2つに分かれています。
基本ソフトウェアは、さらに2つの領域に分かれます。
それらを「カーネル」と「ユーザランド」といいます。それぞれの以下の特徴があります。
- カーネル
ハードウエアを管理する領域です。 どんなプログラムもカーネルを介さずにハードウエアを直接操作することはできません。 コンピュータによって、ハードウエアに様々な差異が生じます。 しかし、カーネルが機能して、ユーザランドで動作するプログラム、そしてそのプログラムを利用するユーザに対し、その差異を伝えないようにします。 ユーザーは意識することなくプログラムを利用できます。 OSの機能”資源を管理する”のは、このカーネルのことを指しています。 - ユーザランド
応用ソフトウェアが動作します。応用ソフトウェアはメーラーやブラウザなどと言ったものになります。 カーネルが提供してくれている環境のもと、プログラムを動作させています。 カーネルがハードウエアを管理しているので、ハードウエアの直接操作はできません。 Linuxの開発者Linus氏が、最初に宣言したのは「カーネルを開発中である」ということでした。 そしてそのカーネルを公開し、世界中の人がユーザランドのプログラムを提供し、今日のLinuxがあると言えます。
Linux という言葉が含む意味には複数あります。その1つとして、Linuxは厳密にはカーネル部分を指し ます。これは、Linuxという言葉の狭義の意味です。
UNIX系OSは、基本的にコマンドで操作します。コマンドはユーザランドで動作します。 X Window SystemというGUI環境も存在し、マウス入力を基本とした操作も可能になっています。 UNIX系OSはコマンドを覚えるとその便利さがより実感できると言います。 対話型のOSですので、コマンドは覚えることが大切です。